本文へ移動

MEDIA掲載情報

静岡書店大賞発表 静岡県内ゆかりの作家独占 小説部門に「忍者に結婚は難しい」
2022-12-07
 静岡県内の書店員、図書館員による投票で選ぶ「第10回静岡書店大賞」(同実行委員会主催)が6日、発表された。小説部門は富士宮市出身の横関大さんの「忍者に結婚は難しい」(講談社)、映像化したい文庫部門は浜松市在住のいぬじゅんさんの「この恋が、かなうなら」(集英社)、児童書新作部門1位は浜松市出身の鈴木のりたけさんの「大ピンチずかん」(小学館)がそれぞれ選ばれ、節目の回に県内ゆかりの作家が3部門でトップを占めた。

 掛川市内で事前収録した授賞式の動画を、同実行委の公式ブログで公開した。

 「忍者に結婚は難しい」は現代を生き、互いをライバル関係と知らずに結婚した伊賀忍者と甲賀忍者の夫婦が活躍する物語。県内出身作家の小説部門受賞は初で、来年1月からのテレビドラマ化も決まった。授賞式に出席した横関さんは「市役所職員だったころからなじみがある賞。第10回の記念すべき年に頂き、喜ばしく思う。静岡も小説の舞台に登場している。私にとって大きな作品となった」と語った。

 いぬじゅんさんは、第8回以来2回目の受賞。「浜松市北区細江町、三ケ日町を舞台にした青春物語を選んでいただき、うれしい。これからも心に響く作品を書いていきたい」と抱負を話した。

 鈴木さんは「大人から見るとたわいない状況でも、子どもには大ピンチということがよくある。それを乗り越える強さを子どもたちに伝えられたら」とメッセージを寄せた。

 児童書新作部門2位は、たなかひかるさんの「おばけのかわをむいたら」(文響社)、3位は、しおたにまみこさんの「さかなくん」(偕成社)、児童書名作部門はウクライナ民話の「てぶくろ」(福音館書店)が選ばれた。

 第10回の静岡書店大賞は、昨年9月から今年8月までの1年間に刊行された作品が対象。書店員468人、図書館員147人が投票した。受賞作を特集したフェアを県内130の書店と40の図書館で開く。


 
 
 
 
 
 
TOPへ戻る